iDeCoの節税効果を年収別に解説|初任給世代の目安

キーワード: ideco 節税効果 年収別

テーマ

初任給指数(学歴・業種・地域) 記事一覧 サイトマップ

iDeCoの節税効果は「年収」で変わる

iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は、全額が「小規模企業共済等掛金控除」としてその年の所得から差し引かれます。所得税と住民税(所得割)の両方が軽くなる仕組みです。ただし税額控除ではなく所得控除なので、節税額は「掛金×その人の税率」でおおよそ決まり、年収が高いほど効果は大きくなります。初任給世代は年収帯が低めで、効果は相対的に小さめです。

年収別・節税効果の目安

会社員で企業年金がない場合、掛金の上限は月23,000円(年276,000円)が目安です。この満額を拠出したときの1年あたりの節税額を、課税所得からみた税率(所得税+住民税10%)で概算すると次のようになります。

  • 年収300万円台:税率約15% → 節税額は年約4.1万円
  • 年収400〜500万円台:税率約20% → 年約5.5万円
  • 年収600〜800万円台:税率約30% → 年約8.3万円
  • 年収1,000万円前後:税率約33% → 年約9.1万円

同じ年収でも、家族構成や各種控除、社会保険料の額で課税所得は変わります。あくまで目安として見てください。

初任給世代の年収帯ではどう見るか

当サイトで整理している参考値では、大学卒の初任給は月約262,300円、高校卒は月約207,300円(賃金構造基本統計調査ベース)。産労総合研究所の調査では大学卒一律 約250,880円、高校卒一律 約211,814円と、調査定義の違いで幅があります。賞与を含めると年収は変わりますが、新卒1年目は300万円前後の帯に入ることが多いでしょう。

この帯では所得税率が5%、住民税が10%で、合計15%程度です。掛金を月5,000円(年6万円)にすると節税額は年約9,000円、満額の月23,000円なら年約4万円強が目安になります。住民税は2年目以降に本格的に課税されるため、入社2年目以降に効いてくる点も覚えておきましょう。

見るときの注意点

  • 掛金の上限は加入区分で異なり、2024年12月の制度改正で一部区分の上限が見直されています。勤務先の企業年金の有無で確認してください。
  • 掛金は所得控除であり、社会保険料は軽くなりません。手取りは掛金の分だけ減ります。
  • 受け取るときには課税されます(退職所得控除・公的年金等控除あり)。運用益は非課税です。
  • 原則60歳まで引き出せないため、生活費や緊急資金を優先したうえで無理のない金額から始めましょう。

まとめ

iDeCoの節税効果は、年収が上がるほど大きくなる傾向があります。初任給世代では大きな金額にはなりにくいものの、少額から始めて掛金を段階的に増やすことで、住民税の負担が始まる2年目以降に効果を実感しやすくなります。制度の上限や受給時の課税も踏まえ、概算の目安として家計に合わせて検討してください。

参考にした情報

記事一覧へ戻る / 初任給指数を見る / ホーム