厚生年金受給額早見表|年収1000万の目安と初任給の関係
テーマ
年収1000万円の人が将来受け取る厚生年金はどのくらいになるのか。早見表を探す前に、まず押さえておきたいのは、厚生年金の受給額は「年収」ではなく「標準報酬月額」と「加入月数」で決まるという点です。ここでは、公開されている制度をもとにした目安と、早見表を見るときの注意点を整理します。
年収1000万円の厚生年金、受給額の目安
厚生年金の報酬比例部分は、加入期間中の標準報酬月額と標準賞与額、加入月数から計算されます。年収1000万円で40年間加入した場合、報酬比例部分は約220万〜250万円が一つの目安です。これに老齢基礎年金(満額で約83万円、2025年度)を加えると、合計で約300万円前後となるケースが多いです。ただし、加入期間が短い場合や、過去に標準報酬月額が低かった期間がある場合は、この金額より少なくなります。
早見表は「年収」ではなく「標準報酬月額」で見る
厚生年金の早見表には、年収別に受給額が示されていることがあります。しかし、実際の計算では、年収を12で割った額ではなく、標準報酬月額と標準賞与額が使われます。標準報酬月額には上限があり、2025年度現在は月額65万円です。年収1000万円を超えると、この上限に達しやすく、年収がさらに増えても厚生年金の受給額は増えにくくなります。
また、加入月数が受給額に大きく影響します。同じ年収1000万円でも、20年加入と40年加入では、受給額は約2倍の差が出ます。早見表を見るときは、自分の加入期間に近い条件を探すことが大切です。
初任給と将来の年金の関係
初任給が低いと「将来の年金も少ないのでは」と不安になるかもしれません。しかし、厚生年金は加入期間全体の報酬で計算されるため、初任給だけで決まるわけではありません。昇給や賞与で年収が上がれば、その分だけ年金も増えていきます。
参考として、当サイトが整理した初任給の水準では、2025年賃金構造基本統計調査ベースで大学卒約262,300円/月、高校卒約207,300円/月です。産労総合研究所の2026年調査では、大学卒一律約250,880円、高校卒一律約211,814円とされています。調査の定義が異なるため、単純比較には注意が必要です。
受給額を見るときの注意点
- 受給額は将来の法改正やマクロ経済スライドで変動します。
- 標準報酬月額の上限(月額65万円)を超える年収では、年金は頭打ちになります。
- 加入期間や賞与の有無、過去の制度変更によって、同じ年収でも受給額は異なります。
- 企業の個別オファーや将来の賃金を保証するものではありません。
まとめ
年収1000万円の厚生年金は、40年加入で報酬比例部分が約220万〜250万円、基礎年金を含めると約300万円前後が目安です。ただし、早見表は年収ではなく標準報酬月額と加入月数で見ることが重要です。初任給が低くても、長く加入し、昇給していけば年金は増えていきます。正確な受給額は、日本年金機構の「ねんきんネット」などで確認しましょう。