住宅ローンは年収の何倍?初任給から返済額の目安を考える
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住宅ローンは「年収の何倍」が目安?
住宅ローンの借入額について、よく「年収の5〜7倍まで」という目安が語られます。ただしこれは法令で決まった数字ではなく、金融機関の審査基準・金利・返済期間・他の借入の有無などで変わる目安です。初任給のような若い時期の年収をもとに考えると、この倍率が現実的な重みを持って見えてきます。
初任給から見る年収の目安
厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした当サイトの整理では、2025年調査ベースの参考値として大学卒が約262,300円/月、高校卒が約207,300円/月となっています。これは賞与を含まない月額のため、単純に12倍すると大学卒で約315万円、高校卒で約249万円が年収の目安になります(賞与・手当を除く概算)。
- 大学卒:約262,300円/月 → 単純年収換算で約315万円
- 高校卒:約207,300円/月 → 単純年収換算で約249万円
- 産労総合研究所の2026年調査では大学卒一律 約250,880円、高校卒一律 約211,814円
産労総合研究所の値は「一律」の調査であり、厚労省の調査とは対象や集計方法が異なるため、直接比較はできません。同じ「初任給」でも調査定義によって金額に幅がある点は押さえておきましょう。
年収倍率だけで判断しないための注意点
返済負担率で月々の返済額を見る
金融機関は年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)を重視します。フラット35の基準では、年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下が目安とされています。ただしこれは審査上の基準であり、生活の余裕を考えると20〜25%程度に収めるのが無理が少ないといわれます。
たとえば年収300万円の場合、返済負担率20%で月々約5万円、25%で月々約6.25万円です。35年・金利1.5%の元利均等返済と仮定すると、借入額の目安はおおよそ1,600万〜2,000万円(年収の約5〜7倍)となります。あくまで試算の一例で、金利や期間、諸費用の扱いで変わります。
年収のとらえ方に注意
審査で見られる年収は、手取りではなく額面の年収(賞与を含む)であることが一般的です。また、自動車ローンやカードローンなどの他の借入があると、返済余力が差し引かれます。初任給の月額だけを年収倍率に当てはめると、実際より大きく見えてしまう点に注意が必要です。
まとめ
住宅ローンの目安は「年収の5〜7倍」と語られることが多いものの、返済負担率・金利・返済期間・他の借入によって現実的な金額は変わります。初任給段階では年収がまだ伸びる途中であり、月額の参考値から単純換算した年収だけで借入額を決めるのはおすすめできません。無理のない返済額を先に決め、そこから逆算して借入額を考えるのが安全な進め方です。なお本記事の金額は公開統計に基づく目安であり、個別の住宅ローン審査や企業の初任給を保証するものではありません。